森のあとりえ

 長野県安曇野市の西の端、雄大な北アルプスの麓に建つ「森のあとりえ」は忙しく日々を過 ごす都内在住のクライアントが、学生時代の想い出がたくさん詰まった信州松本・安曇野で「い つもと違う暮らしがしたい」、「安曇野で活躍する作家達のギャラリーとなる空間を持ちたい」「最終的には移住をする」という事を前提に計画された別荘です。
「いつもと違う暮らし」を楽しむため、オフホワイトと木を基調とした作りの中に玄関ドアを はじめとする赤・青・緑の「色」や「模様」などポップな要素を取り入れました。「色・模様」 を取り入れる事で建物は全く違った表情を持ち、それらを目にする事で視覚的な面から心の高揚感が溢れ出し、住まい手の個性が詰まった「いつもと違う暮らし」が生まれました。
また、クライアントが集めた「安曇野の作家達」による作品を飾るスペースも各所に設け、時には作家達に展示ギャラリーとして利用して貰いたいとのクライアントの心遣いがあります。
 もう一つの「いつもと違う暮らし」は、北アルプスに面した南・西面に大きな窓とテラスを設け、四季折々に移りゆく北アルプスや里山の風景、森を吹く風、沢を流れる水の音、しんし んと音を立てずに降る雪さえもがまるで自分だけのためにあるかのように感じられること。
35畳という大空間のLDKでは、集まってくる仲間達も自由に料理を作ったりお喋りを 楽しんだりして、「いつもと違う暮らし」に触れて貰いたいとの思いから、赤い扉のオープン なアイランド型キッチンが設置されています。

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