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PH5/ポール・ヘニングセン

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今回ご紹介するのはデンマークの建築家、ポール・ヘニングセンがデザインしたPH5。同じくデンマークのルイス・ポールセン社とパートナーシップを組み、1958年に発表されたペンダントライトです。

40年にも渡るパートナーシップの中で100種以上のランプが生み出されたPHシリーズですが、PH5はその代表作とも言われています。
どこかでご覧になったことがある方も多いのではないでしょうか。

ポール・ヘニングセンの目指したランプデザインは、「人と物、空間を美しく照らす良質な光」そのものであり、デザインのためのデザインではなく「機能的で美しいデザイン」に尽きます。

ではこのような複雑な形状がどこから由来しているのか。
それは独特のカーブを持つ3枚のシェードと、内部の反射板を精巧に組み合わせることで、光源が直接目に入らず、反射光のみによる優しい光を生み出すことからデザインされています。
結果、消灯した状態も空間のアクセントとなるフォルムが生まれ、
機能性と美しさのバランスを持った照明として愛されています。

さらに上質な光を得るため、シェードの内側にも仕掛けが。
内側を赤と青で塗装することで、人の目に強く感じやすい黄、緑の光を弱め、
照らされた物の見え方が自然光に近くなり、
毎日の食事がおいしく見えるよう工夫がなされています。


現在も、カラーや省エネを考慮した新しいバージョンのPH5が発表されるなど、
時代に合わせ受け継がれる照明。

日々の暮らしを彩ってくれる名作照明です。

PH5をダイニングに使用している住宅はこちらからご覧頂けます。
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